土地
マレンマはティレニア海の海岸沿い、トスカーナの最南端に広がっています。
モレッリーノ・ディ・スカンサーノの生産地は、海を見下ろす丘陵地帯のマレンマ中心部に位置しています。
地中海特有の野生の植生豊かな丘陵地帯では、牧畜や伝統的なコルクの栽培や加工が行われています。
マレンマの気候には、乾燥した厳しい暑さが海の湿度によって和らげられる南地中海の特徴がみられ、豊かでたくましい骨格を備えるブドウの生育に適しています。
ポッジョ・アッレ・スーゲレはマリアーノ・イン・トスカーナに所在し、地域の土壌はやや石灰質で砂質粘土質組織を含み、排水機能に優れており乾燥しがちです。
1メートル掘り下げると底土は海岸特有の広大な岩層です。
ブドウ園
モレッリーノ・ディ・スカンサーノの5ヘクタールのブドウ園では、主にサンジョヴェーゼ、カベルネ・ソヴィニョン、アリカンテを栽培しています。
また、格付けIGT のスーパートスカンの生産に特化した10ヘクタールに渡るサンジョヴェーゼ高密度栽培や、メルロー、シラー、グルナッシュの栽培を行なっています。
海に近いこのブドウ園での栽培密度は1ヘクタールあたり約4,500〜6,000株、栽培方法は片側垣根仕立コルドンです。
標高は250 メートルです。
ワイナリー
ワインの製造に使用するステンレスタンクには、高度な技術を用いた生産工程に必要なあらゆる機器が装備されています。
モレッリーノ・ディ・スカンサーノとスーパートスカンの原料となるブドウは27 ℃~ 30 ℃で約10 ~ 12日間は果皮を残しながら醸造し、 その後オーク樽とバリックに移し替えながら完成まで熟成が続けられます。